不用品回収
不用品回収サービスという言葉は近年よく耳にするようになりました。実際に不用品回収業者は年々増えており、さまざまなサービスが展開されています。
不要になったものを回収してくれるサービスで、個人の自宅にある不用品のほか、自治体の一般ごみで回収してもらえないものや、分別に困ったもの、処分時に自分では搬出できないものなども回収対象です。業者によっては事業で出た不用品(産業廃棄物)の回収を行っているところもあります。
回収を依頼する際に費用がかかりますが、スタッフが回収に来て搬出、トラックへの積み込みまでをおこなってくれるため、女性や高齢者にも人気のサービスとして知られるようになりました。また、回収したものの多くは資源としてリサイクルしたり再商品化する、あるいは海外へ輸出したりしています。
単純に「捨てる」のはもったいないと思うものを手放したいときにも、不用品回収サービスはおすすめです。
そして不用品回収業者とはいえ、回収できないものもあるので注意が必要です。
危険物
爆発物や火薬、ガソリン、薬品、油、ペイント、消火器などの危険物といわれるものは、引火するおそれがあり回収できない場合がほとんどです。廃棄物処理法によって別途処理が必要となります。
医療廃棄物
注射器などの医療廃棄物は感染リスクがあるため、不用品回収業者が引き取ることはできません。医療廃棄物の回収は、感染性廃棄物収集運搬の許認可がある専門業者に依頼する必要があります。
大きすぎるもの
ピアノや大理石のテーブル、大型キャビネットなどは、特殊な搬出技術が必要な為、通常の不用品回収業者では回収できない場合があります。
特殊なもの
石や煉瓦、マットレス、タイヤ、建材、観葉植物などリサイクルしずらいものは不用品回収業者では回収できない場合があります。
生ごみ
一般的に野菜くずや食べ残しなどの水分を含むゴミが生ごみとなります。自治体のごみ収集で対応してもらえますので、燃えるごみとして出しましょう。放っておくと腐敗するようなものは全般的に、不用品回収業者では回収不可です。
不用品回収の費用相場
不用品回収の料金の仕組みは以下のようになっています。
人件費
作業をおこなうスタッフにかかる費用で、人数や重量物の運搬など困難な作業になると、人件費の相場が上がります。
車両費
粗大ゴミや不用品を運搬するために使用する車両にかかる費用です。軽トラック、2トントラックなど、業者は不用品の量に応じて変更します。
処分費
回収した不用品を廃棄するための費用です。不用品によって、一般廃棄物と産業廃棄物に分別され、それぞれに処分料金が決められています。
上記の基本的な料金から、一般的に、軽トラックでは8,000円〜15,000円、2tトラックでは25,000円〜40,000円が相場料金となります。
また不用品回収業者ではさまざまなプランが用意されているため、それらを利用することで費用を抑えることができる可能性もあります。
専門業者に依頼するメリット
さまざまなものを回収可能
不用品の中には、家電リサイクル法やパソコンリサイクル法などにより、自治体で回収してもらえないものがあります。不用品回収の専門業者は、このような自治体で扱ってもらえない不用品についてもまとめて回収します。
買取してもらえる
不用品の中には、状態が良く再利用が可能なものが含まれている場合があります。不用品回収サービス業者では、そのようなものを積極的に買い取ってくれる場合がほとんどです。つまりふようひんの回収と買取の両方を一度でおこなってもらえるということになります。
重いものを運んでもらえる
重量のあるものでも、不用品回収サービス業者のスタッフが、トラックまで運び出してくれます。簡単な指示だけで、あとは任せておけるので無駄な労力を使わずに済みます。
短時間で片付く
たくさんのゴミがある場合でも即日対応で、その日のうちに片づけをおこなってくれる場合があります。忙しく、不用品を自治体の指定するセンターに持ち込む時間がないというひとには嬉しいサービスです。