リノベーションで発生するゴミの処分方法

リノベーションで発生するゴミの種類

住まいの性能を新築の時よりも向上させたり、価値を高める方法として『リノベーション』があります。しかし、リノベーションは大規模な工事になることが多く、たくさんのゴミが発生することになります。これらのゴミは一般廃棄物と産業廃棄物の2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。

一般廃棄物

一般廃棄物は、家庭から排出される廃棄物と、事業活動に伴って発生するゴミの中で産業廃棄物以外のゴミ(事務所・商店などから排出される紙ゴミ、飲食店から排出される生ゴミなど)のことを指します。少し区分が難しいですが、例えば企業の事務所から出る壊れたパソコンは産業廃棄物、家庭から出た場合は一般廃棄物となります。

産業廃棄物

産業廃棄物は、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち法で直接定められた6種類(燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類)と、政令で定めた14種類の計20種類を産業廃棄物といいます。リフォームで発生するこれらの産業廃棄物には、がれき類、木くず、金属くず、廃プラスチック類、ガラスくず、ゴムくず、紙くず、繊維くずなどがあり、専用の処理が必要です。

これらの中で厄介なのが産業廃棄物であり、処分するには専門の業者に費用を払い依頼しなくてはなりません。もしも処分を怠ったり、悪徳業者に不法投棄などをされた場合、処罰の対象になるので注意が必要です。

リノベーションで発生するゴミの主な処分方法

リノベーションで発生するゴミは、以下の方法で処分することが出来ます。

不用品回収業者に任せる

不用品回収業者とは、不要になった家具や家電などを回収してくれる業者のことです。自治体の粗大ごみ回収よりも日時やごみの量に融通が効きます。ただし、スピーディーに不用品を処分できる分、その他の方法よりコストがかかってしまいます。

【費用相場】

業者によって費用は変わりますが、一般的な費用相場は以下の通りです。

ベッド8,000円~
テーブル5,000円~
ソファ8,000円~
タンス8,000円~
本棚5,000円~
冷蔵庫9,000円~
テレビ5,000円~

自分でゴミを分別し、処分する

家庭ごみとして出せるゴミに関しては、自分で分別して所定の日時にだしたり、センターに持ち込むという方法があります。リノベーションの際に廃棄物を処分してくれる業者は、基本的に産業廃棄物だけを担当するので、その他のゴミは自分でどうにかする必要があります。

綺麗なものはネットやリサイクルショップで売る

状態の良い家具や家電などの不用品であれば、ネットやリサイクルショップで売るという方法があります。ネットオークションやフリマアプリで売ることができれば、不用品の量が多いとそれなりの金額になるでしょう。ただしいつ売れるか分からない点や、購入者とのやり取り、発送の準備など手間がかかります。リサイクルショップで買い取りしてもらう場合は、その場で買い取りしてもらえるため待ち時間はありません。ただし買取価格が安い場合がほとんどなので、金額には期待しない方が良いでしょう。

家具・家電の引き取りサービスを使う

リノベーションの時に家電や家具を新しくしようと考えている方も多いと多いと思います。そういった場合は、家具メーカーの引き取りサービスを使うのも良いでしょう。大手家具メーカーなどの中には、新しい家具を購入すると、不要になった家具を引き取ってくれるサービスを行っている場合があります。新しく家具を揃える予定の方は、ぜひ利用してみましょう。

不用品を処分する際に注意しなければならないこと

リノベーション時の不用品を処分する際に、特に注意しなくてはならない点は以下の通りです。

産業廃棄物は一般ごみに出せない

一般ごみは自分たちで処分しなくてはなりませんが、分別がちゃんとできておらず、産業廃棄物が残らないように気を付けましょう。というのも、基本的に産業廃棄物に該当するゴミは簡単には処分できません。後から困らないように、しっかりと分別をして産業廃棄物を処分してもらうようにしてください。

家電は粗大ごみとして出せない

家電リサイクル法があるので、テレビや冷蔵庫、エアコン、洗濯機などのリサイクル家電は自治体の粗大ゴミとして処分することができません。これらの処分方法としては不用品回収業者に回収してもらったり、店舗で処分してもらったり等があります。

リノベーションによる不用品の処分方法はプロに任せよう

いかがでしたか。リノベーションをする際には多くの不用品や廃棄物が発生します。これらは適切に処分しなければならず、その処分方法にも様々なものがあります。リノベーションを検討している方は、ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。