店舗や事務所の閉店時に発生する不用品はどう処分する?

店舗や事務所を閉店する時のパターン

店舗や事務所を閉店する際には大量の不用品が発生します。閉店の際には2パターンあり、それぞれの違いは以下の通りです。

スケルトン状態にする

スケルトンは店舗内の床・壁・天井・内装などが何もない『建物の躯体だけの状態』のことであり、スケルトン物件は内装設備がない状態の物件のことを指します。居抜き物件の反対の意味として使われることが多いです。スケルトン状態にするためには厨房機器などの撤去はもちろんのこと、大がかりな工事などもするため大量の廃材などが発生します。

居抜き物件にする

居抜きとは、前テナントが利用していた厨房機器や電気・ガス・水道などの設備をそのまま利用できる物件のことです。特に前テナントと近いコンセプトの店舗をオープンさせる場合などに大幅に費用を削減することができます。内装や厨房機器などをそのままに出来るため、スケルトンに比べて不用品の発生を抑えることが出来ます。

店舗や事務所の閉店では工事が必要になることが多い

店舗や事務所の閉店時は原状回復が必要になる場合が多いです。居抜き物件になるとしても、まったくそのままというわけにはいかない場合もあります。工事まで含めると不用品は大量になるため、処分のコストも馬鹿にできません。

不用品の処分方法

店舗や事務所の閉店に伴う不用品の処分方法としては、以下のものがあります。

在庫一斉セール

飲食店の場合は難しいかもしれませんが、その他の店舗の場合は閉店にともなう在庫一斉セールを行う方法があります。在庫一斉セールだと大幅な値引きをして売り出すことになるため、利益は見込めません。この場合のメリットは大量の不用品を処分するコストを減らせることです。在庫が残っている状態で閉店すると、処分するためにコストをかけることになります。

厨房機器は買い取りに出す

厨房機器は買取してもらえる可能性が高いです。特に製氷機、冷蔵コールドテーブル、縦型冷凍冷蔵庫、業務用食器洗浄機、リーチインショーケース、スチームコンベクションオーブンなどの需要の高い厨房機器に関しては、高額買取をしてもらいやすくなります。高額買取してもらいやすいポイントとしては『見た目が綺麗』『定番の厨房機器』『人気ブランド』『付属品がそろってる』『動作確認できる状態にしておく』などがあります。

フリマ・オークションサイト・リサイクルショップで売る

状態の良い厨房機器であれば、フリマ、オークション、リサイクルショップで売るという方法があります。フリマやオークションサイトで売ることができればそれなりの金額になるでしょう。ただしいつ売れるか分からない点や、購入者とのやり取り、発送の準備など手間がかかります。リサイクルショップで買い取りしてもらう場合は、その場で買い取りしてもらえるため待ち時間はありません。ただし買取価格が安くなりやすいです。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者とは、不要になった物品を回収してくれる業者のことです。量が多くても一斉に処分してくれるため、すぐに店舗や事務所の在庫や不用品を処分してしまいたい時はおすすめです。ただし処分するために費用が必要なので、少しでも費用を抑えたい場合は他の方法が良いでしょう。

不用品の処分コストを抑えるためには?

大量の不用品やゴミを処分するには、それなりのコストと労力が必要です。店舗や事務所の閉店時に発生する不用品やゴミを減らしてコストを抑えるためには、以下の方法があります。

原状回復やリフォームの工法をゴミの少ない方法で行う

例えばフローリングの張替えなどの場合、もともとの床材を全部取り除いて新しい床材を貼っていく工法ではもともとの床材が全てゴミになるので、廃材処分費も高くなっていきます。しかし、もともとの床材を下地材にして、その上から新しい床材を貼っていく工法をとれば、これらのゴミは発生しません。このように、できるだけゴミのでない工法をあらかじめ選択しておくのもおすすめです。

可燃ごみなどは自分たちで処分する

原状回復工事で発生するゴミは一般廃棄物と産業廃棄物の2種類です。このうち、一般廃棄物は可燃ごみとして出すことが出来るものも多いため、面倒ではありますがこれらのゴミを自分で地域のゴミ処理場に持ち込むなどすれば、トータルの廃材処分費を安くすることが出来ます。

まとめ

いかがでしたか。店舗や事務所を閉店する際には、たくさんの不用品やゴミが発生します。これらは工夫して処分することで、お金にしたり処分コストを抑えることが可能です。店舗や事務所を閉店したり、在庫処分に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。